『食のパラドックス』各論編
牛乳・乳製品の意外な話
「A1」と「A2」って何?
基礎編(①〜⑤の連載)では、レクチンとの付き合い方を見てきました。じつは本書がもうひとつ注意をうながすのが、乳製品です。「牛乳は体にいい」というイメージとは少しちがう視点なので、ここで各論として取り上げます。カギになるのが、「A1」と「A2」という耳慣れない言葉です。
- 牛乳のたんぱく質「A1」「A2」の違い
- 本書が「ふつうの牛乳に注意」とする理由
- ヤギ・羊乳という選択肢と、無理のない取り入れ方
同じ牛乳でも「中身」が違う?
本書のポイントを当サイトの言葉でまとめると、こうなります。牛乳に含まれるたんぱく質(カゼイン)には、大きく「A1タイプ」と「A2タイプ」があります。じつは多くの一般的な牛乳はA1タイプが中心。本書は、このA1が消化の過程で生み出す物質が、人によっては体に負担になりうると指摘します。一方のA2タイプは、そうした性質が少ないと考えられている——というのが本書の立場です。「牛乳=ぜんぶ同じ」ではなく、中身のタイプが違う、というのが意外なポイントです。
では、どう選べばいい?
本書がすすめる方向性は、おおむね次のとおりです。
- ヤギ乳・羊乳(およびその乳製品)……A2タイプ寄りとされ、本書では比較的すすめられる選択肢です。ヤギ・羊のチーズなどが該当します。
- A2をうたう牛乳……一部に「A2ミルク」として販売されているものがあります。手に入る範囲で選択肢になります。
- 一般的なA1中心の牛乳・乳製品……本書の考え方では“控えめに”の対象。とくに気になる不調がある人は、いったん量を見直してみる価値があります。
とはいえ、日本でA2やヤギ・羊乳を毎日そろえるのは簡単ではありません。「まずは量を意識する」「気になる人は試しに控えてみる」くらいの、ゆるやかな取り入れ方で十分です。乳製品そのものについては乳製品のページもどうぞ。
※乳製品はカルシウムなどの大切な供給源でもあります。とくに成長期のお子さま・妊娠中の方が乳製品を減らす場合は、自己判断せず、医師・管理栄養士に相談しながら栄養のバランスを保ってください。アレルギーが心配な場合も必ず専門家へ。
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本記事は『食のパラドックス』の内容を当サイトが独自に要約・解説した一般的な情報であり、原著の文章を転載するものではありません。特定の効果・効能や、診断・治療・予防を約束するものではなく、感じ方には個人差があります。乳製品の制限は栄養バランスに影響することがあります。食物アレルギーが心配な方、持病のある方、妊娠中・授乳中の方、お子さまの食事については、自己判断をせず、必ず医師・専門家にご相談ください。