レクチンを減らす調理法まとめ
圧力鍋・皮と種・発酵・浸水

レクチンフリーと聞くと、「あれもこれも食べちゃダメなの?」と身構えてしまう方も多いかもしれません。でも、安心してください。レクチンは、ちょっとした調理の工夫で減らせることがあります。ガンドリー博士『食のパラドックス』でも、「全部やめる」のではなく「上手に下ごしらえする」ことの大切さが語られています。このページでは、家庭でできる4つの基本テクニックをやさしくまとめました。

レクチンを減らす4つの基本

① 圧力鍋で加熱する

もっとも頼れる味方が圧力鍋です。豆類などに含まれるレクチンは熱に弱いものがあり、高い温度でしっかり加熱することで減らせるとされています。ふつうに茹でるよりも高温になる圧力鍋は、この点でとても効率的です。

たとえば乾燥した豆を調理するとき、圧力鍋を使うと短時間でやわらかく、消化にもやさしく仕上がります。ガンドリー博士も、豆類をとるなら圧力鍋を推奨しています。ただし、生のいんげん豆などを生焼け・加熱不足で食べるのは避けてください。十分に加熱することが大切です。

ポイント。圧力鍋は「豆類」に特に有効とされます。一方で、小麦などの穀物のレクチンは圧力鍋でも減りにくいとされているので、すべての食品に万能というわけではありません。

② 皮と種を取り除く

トマトやなす、きゅうり、ピーマンといったナス科・ウリ科の野菜は、皮と種の部分にレクチンが多いとされています。そこで、皮をむき、種を取り除いてから調理すると、レクチンを減らしながらおいしくいただけます。

たとえばトマトソースを作るときは、湯むきして皮を取り、種をスプーンで取り除いてから煮込む。なすは皮をむいて使う。こうしたひと手間で、ぐっと食べやすくなります。手間に感じるかもしれませんが、慣れると自然な習慣になります。

③ 発酵させる

昔ながらの知恵である発酵も、レクチンと付き合ううえで頼りになります。発酵の過程ではたらく微生物が、レクチンなどの成分を分解してくれると考えられています。日本には味噌・しょうゆ・ぬか漬けなど、すぐれた発酵食品がたくさんあります。

大切なのは、きちんと時間をかけて作られた“本物の”発酵食品を選ぶこと。短時間で味だけ似せた調味料ではなく、伝統的な製法のものを選ぶと、発酵の恵みを受けやすくなります。腸をいたわる観点からも、発酵食品は心強い存在です。

④ 浸水させる(水につける)

豆や穀物を調理する前に、たっぷりの水に数時間〜一晩つけておくのも有効な下ごしらえです。浸水によって一部のレクチンや、消化を妨げるとされる成分がやわらぐと言われています。つけ終わったら、浸した水は捨てて、新しい水で調理しましょう。

浸水のあとに圧力鍋で加熱すれば、①と④の合わせ技に。下ごしらえに少し時間はかかりますが、つけておくだけなので手間そのものは多くありません。前の晩にセットしておくと、翌日の調理がぐっとラクになります。

「全部やめる」より「工夫する」

ここまでお読みいただいて感じていただけたかと思いますが、レクチンフリーは「我慢の食事」ではありません。下ごしらえを工夫することで、楽しめる食材はぐっと広がります。完璧を目指して疲れてしまうより、できる範囲で、ゆるやかに続けることがいちばんです。

なお、これらの調理法でレクチンが減るとされる度合いは食品や条件によって異なり、ゼロになるわけではありません。体への影響や感じ方には個人差があります。気になる症状がある場合は、医師・専門家にご相談ください。

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本記事は『食のパラドックス』などの考え方をもとにした一般的な情報であり、診断・治療・予防を目的としたものではありません。調理によるレクチンの減り方や体への影響、感じ方には個人差があります。なお、生のいんげん豆など一部の食品は加熱不足だと体調を崩すおそれがあるため、十分に加熱してください。食物アレルギーが心配な方、妊娠中・授乳中の方、お子さまの食事については、自己判断をせず、必ず医師・専門家にご相談ください。

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